この映画の監督、マイケル・ムーアの2004年のドキュメンタリーで随分と前に話題になっていたアメリカ同時多発テロ事件へのブッシュ元大統領政権の対応を批判する内容のもの(題名:華氏911/Fahrenheit 9/11)を今更見てみようかと思ってレンタルしようとしたら、少し新しいものでアメリカの医療制度をテーマにしたドキュメンタリーがあったので、こちらをチェックすることにした。過去よりも現在直面している問題の方にひかれたというわけです。
アメリカの医療制度に依存している現在の生活で、すごく疑問や不安に思うことが多い。monの仕事が変わり医療保険会社も変更になったら、今までなかった医療保険料が給料から差し引かれていたり、と雇用主の会社によっても、医療保険会社やそのプランによっても負担額やら何やらが大幅に違うのです。それでは保険がなかったらどのくらい費用がかかるのだろうか?とチェックしたら、出産(検診、検査、お産)で$15,000位。歯医者ではローンを組む人が多いらしいけれど、ルート・カナルとクラウンで$3,000~なんていうのを耳にします。主治医に一回診察に行けば問診だけで$350~$500かかるようです。そういえば、半年ほど前にやった大腸検査で、30分弱の麻酔代として、麻酔師から$1,800の請求がきました。これは保険でカバーされましたが、検査の麻酔だけで$1,800ですよ~。仕事を失う=医療保険を失う という状況はダブルパンチです。(まあ、ビザ労働者の私達としては、滞在資格を失うわけですが…) 日本に住む友人妊婦からは、「ニューヨークはお産で医療保険がきくし、無痛分娩で産めるからいいね~」と言われましたが、日本とくらべるとそんなに良い条件なのでしょうか?比較する情報がないので疑問のままです。 こんなことを考えていた矢先のこのドキュメンタリー、かなりはまってみました。 ドキュメンタリーの内容はWikipediaで詳細に紹介されています。 マイケル・ムーアがアメリカの医療制度の問題の実例をネットで募り、実話をもとにしてドキュメンタリーが展開されていきます。監督自身がかなりユーモアのある人なので、笑えない状況でも笑いを誘うような仕上がりになっているので、難しいドキュメンタリーや文献を読むのとは違い、簡単に理解できるところがよかったです。内容は全然嬉しいものではないし、今後の変化も期待できそうにないですけど…。他の国では当たり前の誰もが受ける権利のある医療、どうしてアメリカが出来ないのだろう?って不思議に思っていたけれど、何のことはない、私腹を肥やす人がいるからですよね。悲しい現実。 これから子供を生んで家族の健康を真剣に考えていく上で、アメリカは自分達にとって住みやすい国ではないことは確かです。特にこのご時勢、いつ失業(=医療保険無し)してもおかしくないのですから。今後の身の振りについて真剣に考えなくては、と実感しました。
by monastyle
| 2009-09-30 22:52
| エンターテイメント
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